自動車保険の特約

自動車保険の特約その2

車両価額協定保険特約や、運転者年齢条件や同僚災害担保特約について、
ケーススタディでご紹介します。

車両価額協定保険特約と車両保険の比例てん補

私は、車両保険に加入しているのですが、修理費の一部しか払ってもらえない場合があるとのことですが、どういったケースでしょうか?

契約している車が、自家用普通乗用車、自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車、自家用小型貨物車、または、自家用軽四輪貨物車の場合には、車両価格協定保険特約が、自動的に付いていますから、修理費から免責金額を差し引いた金額が支払われます。
しかし、それ以外の車の場合は、たとえば時価100万円の車に対して、保険金額を50万円で契約すると、事故が起こった場合、比例てん補といって、一部しか支払われません。
(損害額−免責額)x50万円/100万円=車両保険金

運転者家族限定特約・運転者年齢条件

私の車が盗まれ、盗難車が人身事故を起こしました。

犯人は逃走中ということもあって、被害者から私の方に、損害賠償の請求がありました。
私にも車のキーをつけっぱなして、しばらく駐車していた落ち度はあったと思いますが、この車の保険(SAP)には、運転者家族限定および21歳未満不担保特約が付いています。
この場合、保険で支払ってもらえるでしょうか?

このような事故の場合、原則的には車を盗んだ犯人に、損害賠償の義務が発生することになります。
しかしながら、あなたにも車のキーをつけっぱなしにして駐車したという過失が認められますから、
車に対する民法上の管理責任、もしくは、自賠法上の保有者責任が問われることが考えられます。
あなたが、このような責任を問われた場合には、この車の保険についている特約にかかわらず、
保険金が支払われます。

記名被保険者による同僚災害担保特約

私は、私有車に会社の同僚を乗せて、得意先に行く途中、運転を誤って溝に落ち、同僚を負傷させてしまいました。

この場合に、業務中の同僚に対する賠償は、対人保険では支払われないと聞きましたが、自賠責保険ではどうでしょうか?

この同僚が、保有者または運転補助者のいずれでもない場合には、自賠責保険で支払われます。
一方、対人賠償保険では、「被保険者の使用者の業務に従事中の使用人」の損害にあたりますので、
使用者・運転者のいずれの請求に対しても、約款上免責となります。
なお、対人保険では、本件のような場合、記名被保険者にまで責任がおよんで、
この賠償を履行した場合は、記名被保険者自身が被る損害については支払われます。