対物保険と車両保険

対物保険・車両保険出る出ない その3

対物賠償責任保険や車両保険で支払われる保険金について、
ケーススタディでご紹介します。

車両保険における一回の事故

せまい道路で運転を誤り、車の前部を電柱に衝突させたので、一旦車を降りて損害を調べたところ運転可能だったので、後退してハンドルを切りなおしたら、今度は後部を塀に接触させてしまいました。

修理費は、前部20万円、後部15万円、計35万円かかりましたが、保険金は、免責額が前部5万円、後部10万円、計15万円差し引かれて、20万円しか支払ってもらえませんでした。
この場合は、免責額が5万円で、35万円−5万円=30万円を支払ってもらえるのではないのでしょうか?

本件の場合、まず電柱に衝突して前部を破損し、一旦下車して損傷を確認し、今度は後退しようとしたときに後部を破損したということで、事故の回数としては、2回ということになります。
従って、1回目の事故分として、20万円−5万=15万円
2回目の事故分として、15万円−10万円=5万円
の、合計20万円が支払われるということになります。

対物賠償・車両保険金の支払い

私は、対物賠償保険と車両保険に加入していますが、交差点で衝突事故を起こしてしまいました。

対物賠償保険金の支払いは、交差責任主義で行うといわれますし、車両保険金も相手方からの回収金によって異なってくるといわれます。
今回の事故の損害額と過失割合は以下のとおりですが、実際には支払額はどうなるのでしょうか?

甲:損害額30万円、過失割合70%、車両保険免責額5万円、対物保険免責額0円
乙:損害額20万円、過失割合30%、車両保険免責額5万円、対物保険免責額3万円
この場合、甲は乙の損害額20万円のうち、甲の過失割合70%分14万円を乙に対して賠償し、
乙はこうの損害額30万円のうち、乙の過失割合30%分9万円を甲に対して賠償します。
このように、当事者がお互いに賠償しあう方法を、一般に交差責任主義による分担方法と呼んでいます。
A.甲の保険金の支払いは、
・対物保険:20万円x70%−0(免責額)=14万円
・車両保険:30万円−5万円(免責額)−{9万円(乙からの回収金)−5万円(自己負担金=免責額)}=21万円
B.乙の保険金の支払いは、
・対物保険:30万円x30%−3万円(免責額)=6万円
・車両保険:20万円−5万円(免責額)−{14万円(甲からの回収金)−5万円(自己負担金=免責額)}=6万円
となります。